運営団体の組織形態について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/15 04:20 UTC 版)
「学生スポーツ」の記事における「運営団体の組織形態について」の解説
日本国内で普及したスポーツ競技の多くは最初に大学生への普及が中心となって広まったものが多く、そのため、学生スポーツを運営する競技団体は、それぞれの対象競技者別(大学・高専・専門学校・高校・中学・少年など)に組織される場合が多く、先ずは近隣地域内や都道府県単位で組織され、次第に地方から東西日本あるいは全国の規模に拡充・連合して組織編成が行われていくことが多い。したがって、それぞれでの運営組織の歴史が長いところが多く、この様なケースでは、全体的な組織形態としては、一般社会人と学生、さらに学生の中でも齢別にそれぞれが独立した形で行われてきた。従って、競技種目内での全世代間の統一組織化(社会人・一般と学生など全てを統括する組織化)よりも先に全国化が進んだ為、その後の最終的な組織化では、既存の全国組織の連合体の形で運営が行われている。(例:野球、ラグビーなど) 一方、競技の歴史が比較的浅い新しいスポーツ競技や競技人口が少ないスポーツは、報道メディアなどでの紹介が契機で普及が始まったものが多く、そういう場合は参加者・競技者の年齢や所属に拘らない競技として広まる傾向にあるので、運営組織は最初から全国的あるいはかなり広範囲を対象にしたものになり、そこが主導で競技の普及を進める場合が多い。このケースでは、学生固有の独立した組織は未整備に近い状態になる場合が多く、各地域・都道府県の協会・連盟内部に「学生部」や「学生委員会」が置かれてそこが運営主体となる。また競技の歴史が古い種目のものでも、体協に早い時期から加盟して、その下で普及を進めた競技の運営団体も、同様に全国的には地域毎運営が主体の完全ピラミッド型の形態になっている傾向が強い。(例:水泳、体操、武道系の競技など。) 初期には地域普及型で展開を進めたが、後になって対象者別に再編する競技団体もある(例:アメリカンフットボールなど。)が、一旦あるいは先に対象者別に組織化が行われた場合は、既得権その他の関係で、ピラミッド型への再編は容易ではない場合が多い。
※この「運営団体の組織形態について」の解説は、「学生スポーツ」の解説の一部です。
「運営団体の組織形態について」を含む「学生スポーツ」の記事については、「学生スポーツ」の概要を参照ください。
- 運営団体の組織形態についてのページへのリンク