進路問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 15:04 UTC 版)
副学士課程には、卒業後の進路について問題が出ている。多くの学生は学士課程への編入を希望している。しかし、学士課程の人数枠増加が比較的少ないため、副学士取得者が編入できる枠は限られている。 そのため、副学士課程修了後に学士号取得を目指す課程(銜接學士學位課程、Top-up Degree Programme)も存在する。副学士課程を設置した機関の多くに存在するが、当然、大学本科とは別のコースである。また、授業自体は香港の教育機関で行うが、学位は海外の大学から提供されるコースが多い。 香港の副学士を承認する国の大学に留学するケースも少なくない。そうした国や地域には、アメリカ合衆国、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、フランス、スイス、韓国、マカオ、中国本土がある。そのうち、アメリカなど英語圏が主な留学先である。 就職する場合には、副学士という新しい学位に対する認知度が低いため、不利な扱いを受けている。多くの企業が、「中學會考」(中学五年修了後の統一テスト)や「高級程度會考」(中学七年修了後の統一テスト)を参考にしているが、副学士には参考になる統一テストが存在しない。そのため、学士課程への編入しか、副学士を生かす方法がないという悪循環に陥っている。そのため、政府は企業に副学士に対する理解と副学士取得者の採用を求めている。また、政府自身も副学士取得者のための採用区分を設けていた。
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