連音現象
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 23:28 UTC 版)
詳細は「音便」および「連声」を参照 音と音とが結びついて新たな音が生じる連音現象は、古来の日本語には存在しなかったと考えられる。現代の日本語には、音便、連声と呼ばれる一種の連音現象が存在するが、これは中国語の複雑な音韻が漢語という形で流入した影響とみられている。 代表的なものに入声を反映した促音便がある。入声とは中古音において“-t”などの子音で終わる発音のことであるが、これらは「失敗(シッパイ)」、「活気(カッキ)」、「発展(ハッテン)」におけるつまる音(小さい「ッ」)として残っている。 促音便以外の音便は、主に和語における変化と解釈されることもあるが、一部の漢語において観察されることもある。「詩歌(シイカ)」におけるイ音便、「蒟蒻(コンニャク)」における撥音便などがその例である。 漢語における連音現象のうち、中古音で“n”や“m”の音に母音が続く場合をとくに連声と呼ぶ。「因縁(インネン)」、「反応(ハンノウ)」、「云云(ウンヌン)」、「三位(サンミ)」などがその例である。
※この「連音現象」の解説は、「漢語」の解説の一部です。
「連音現象」を含む「漢語」の記事については、「漢語」の概要を参照ください。
Weblioに収録されているすべての辞書から連音現象を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から連音現象 を検索
- 連音現象のページへのリンク