通貨の十進化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 08:57 UTC 版)
「通貨の補助単位」も参照 十進化された通貨は10の冪に基づく補助単位を有する。最も一般的なのは100補助単位=1単位の関係だが、アラブ諸国などで1000補助単位=1単位となっているパターンが見られる。補助貨幣や『どういう額面の貨幣が発行されているか』とは異なる概念であるが、十進化を行う目的が金額計算の合理化であるため、通常は新額面が表示された貨幣の発行を伴う。 例: セントは多くの国でその基本通貨の1/100の単位を意味している。アメリカ合衆国ドルは最初から十進法で設計された。 1000ミリーム=1チュニジア・ディナール。 バヌアツのバツには補助単位はない。(これもある意味最初から十進法で設計された通貨といえる。) モーリタニアは2018年に1ウギア=5コウムの関係を保ったまま10分の1のデノミネーションを実施し、新1コウム硬貨を含む一連の硬貨と紙幣を発行した。 歴史的には非十進的な通貨が一般的であった。イギリスのスターリング・ポンドは1971年のデシマル・デー以前は20シリング=1ポンド、12ペンス=1シリングであった。(これは他の国でも見られることだが)単位ではないが貨幣の額面ごとに固有の名前がついていた(イギリスの紙幣と硬貨の一覧)。1960年までペンスの分数単位の額面の硬貨も流通していた。金額の書き方は、例えば1/3ポンド=80ペンスはシリングとペンスの組み合わせに直すと6シリング8ペンスとなり、シリングとペンスの間を「/」で区切り6/8と表記した。
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