通信路モデルとは? わかりやすく解説

通信路モデル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 07:46 UTC 版)

伝送路」の記事における「通信路モデル」の解説

転送信号変化物理的過程計算することで通信路物理的にモデル化できる。例えば、無線通信での通信路はその環境内にある反射性物体全て計算することでモデル化される。乱数列加えて外的な要因受信機内の電子的ノイズシミュレートすることもある。 統計学的には、通信路入力文字 i と出力文字 o について i から o への遷移確率 p(i, o) でモデル化される。意味論的には遷移確率とは、記号 i を通信路送り出したときに記号 o が受信される確率である。 統計的モデル物理的モデル統合可能である。例えば、無線通信通信路は、転送信号無作為減衰追加的なノイズモデル化される。減衰ベースとなる物理的過程抽象化したもので、通信路上で信号電力変化表している。モデル内のノイズ外的要因受信機内の電子的ノイズを表す。 信号アナログすなわち連続的なものとして通信路モデル化することもできるが、また、離散的な文字セット信号として送るとしてモデル化する場合もある。後者の通信路モデルはデジタルな面だけを捉えた抽象化である。情報理論では、出力分布入力によってのみ決定される記憶のない」通信路モデルを出発点とするのが一般的である。

※この「通信路モデル」の解説は、「伝送路」の解説の一部です。
「通信路モデル」を含む「伝送路」の記事については、「伝送路」の概要を参照ください。

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