近代以降戦前まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/11 07:30 UTC 版)
近代国語辞典の始まりは『言海』であると一般に認められている。1875年(明治8年)2月起草、1884年脱稿、これを4分冊にして1889年5月に第1版を刊行、1891年4月に完結したもの。その後、1冊にまとめられ、大正末年までに四百数十版を重ねた。本書以前にも辞書の形式をそなえたものがないわけではなかったが、収載語の豊富と語釈の精確とをもって、日本の辞書史上に不朽の足跡をのこす労作であった。しかし、時代の推移にもとづく新語の増補のないまま版を重ねてきたこと、もともと古語の多いこと、また漢語の多くはむしろ漢和辞典に譲っていることなどの点から、次第に古語辞典としての価値しかもたなくなってしまった。 1885年には近藤真琴編『ことばのその』が刊行されたが、これも内容は古語辞典であった。1888年に刊行された物集高見(もずめたかみ)編『ことばのはやし』で古語以外の普通語も加えられた。
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