転用構想と顛末
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/29 15:07 UTC 版)
「テクノスーパーライナー」の記事における「転用構想と顛末」の解説
2005年11月の一部報道によると、在日米軍再編によりグアムへ移転する予定のアメリカ海兵隊の高速輸送艦(HSV)として、TSLを転用する案が検討されていたが、実現しなかった。 2006年6月27日に国土交通大臣(当時)の北側一雄が和歌山県日高港と淡路島の間を往復する試験航海に試乗し、時速80km以上での安定した航行について「様々な方向で活用したい」と語りTSLのアピールを行った。 その後長らく繋留されていたが、2011年5月17日から31日までの間、東日本大震災で被災した宮城県石巻市の石巻港に停泊したうえ、被災者に無料で1回当たり最大181人、延べ2,400人程度を受け入れ、1泊2日でバイキング形式の夕食およびシャワーなどを提供する支援活動を行った。 支援活動終了後はふたたび玉野に係留されていたが、解体を前提として売却されることが決定し、2012年3月までに引き渡しのための契約を行うとした。後に回航され、少なくとも同年6月以降は江田島にあるフルサワの解体場に係船され、2016年3月時点では外見に変化は無いが内部から解体を行っている。2017年8月に解体を終了した。 TSLの保有・管理会社であるテクノ・シーウェイズは2013年7月10日、東京地方裁判所から破産手続き開始決定を受けた。負債総額は154億円であった。 三井造船(現・三井E&S造船)玉野事業所に繋留されていた同船。(特記以外は2008年5月撮影) 繋留の様子(同年8月撮影) 側面と船尾 船尾 側面に描かれているロゴマーク 広島県江田島市沖美町付近に係留されている同船。(1枚目奥側、2013年5月撮影 2枚目2016年撮影)
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