車両における対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 09:34 UTC 版)
「鉄道人身障害事故」の記事における「車両における対策」の解説
車両の前面などに、目立つ配色や模様を採用し、被視認性を向上させる。特に豪雪地帯では多く用いられた。このような配色を警戒色と呼び、北海道等の蒸気機関車における煙室扉のトラ模様や、可部線での72系電車(黄緑とオレンジで、コンテナ電車と称されることがあった)、新潟地区での70系電車(赤色と黄色の金太郎塗り分け)などの例がみられる。 タイフォンや灯火の増設、昼間点灯の励行。 自動扉の設置。日本の電車・気動車では早期に自動扉が普及したが、客車では戦後も長く旧型客車が残存した。20系客車では、車掌の操作で客用扉の一斉施錠が可能となった。また、12系客車では客車として初めて自動扉が実用化された。なお、JRグループでの定期列車における旧型客車は、1990年の和田岬線を最後に全廃された。 近年の車両、特に通勤車や新幹線の連結部には、転落防止幌が設置されている。 通勤車両のドアは、中央線乗客転落事故を契機に強化された。 視覚障害者に注意喚起するために先頭車に転落防止放送装置を設けている車両もあり、併結運転時に停車駅で注意放送が流れる。
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