賞味期限改ざん・大腸菌等検出事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 02:53 UTC 版)
「石屋製菓」の記事における「賞味期限改ざん・大腸菌等検出事件」の解説
2007年(平成19年)に「白い恋人」の賞味期限の延長・改ざんなどの不祥事が発覚し、百貨店や土産店が石屋製菓の全商品を撤去するなどの対応に追われ、北海道知事が不快感を表明するなど、北海道内外に大きな影響を与えた。一連の事件は、1996年(平成8年)頃から「白い恋人」に複数の賞味期限を設定して延長・改ざんしていた行為に加え、「ミルキーロッキー」からは大腸菌、「バウムクーヘン」からは黄色ブドウ球菌を検出していた。札幌市保健所が事実関係を確認した後、石水勲社長が記者会見して不正が発覚した。工場への立ち入り検査後に自主的な生産休止を無期限休業に変更すると、影響の大きさから北洋銀行と三井住友銀行が10億円の臨時融資を発表して石水勲社長は辞任し、島田俊平が社長に就任した。ところが、新たに「美冬」や「コーティングチョコレート」「オレンジコンフィ」「鳴子パイ」「マイスタークッキー」でも賞味期限の延長・改ざんが発覚すると、北海道庁は「農林物資の規格化等に関する法律」(JAS法)に基づいて行政処分を行った。また、札幌市保健所は「食品衛生法」違反でアイスクリーム類の廃棄命令と「札幌市食品衛生法施行条例」違反による指導を行った。その後、森永製菓から品質管理責任者を招聘して行政には「改善計画」などを提出し、札幌市保健所による立ち入り検査によって問題なしと判断されると、「安全宣言」をして生産・販売を再開した。
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