賛否両論のアイルランド戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 15:04 UTC 版)
「宿澤広朗」の記事における「賛否両論のアイルランド戦」の解説
トライ数は、日本が3、アイルランドが4であり、日本代表のエース吉田義人が50メートル以上の独走トライをみせ、これはW杯ベストトライ候補にノミネートされた。 宿沢は「他のW杯と比べると、最も『日本代表が強国と同じ舞台に上がることのできた大会だった』」と語っている。 しかし、その一方で「相手は主力メンバー8人を温存したのに、それでもダブルスコアが付いた」との厳しい見方・意見もあり、宿沢は「もっと体の大きい人材を育てていかないと、IRB諸国(世界ベスト8レベル)には勝てない」と苦しい心情を吐露した。これに対し東京中日スポーツ記者の大友信彦は「宿沢監督は、歴代の代表監督と寸分たがわぬ事を口にした。就任以来カリスマ的な指導力を発揮してきた指揮官にしては、ひどく凡庸な言葉に聞こえた」と、宿沢監督の総括に疑問を呈している。 宿沢のW杯での実績は全体的に賛否両論で、特に選手起用の方法には批判も集まった。宿沢はW杯の3試合とも、ほぼ同じメンバーで戦い、マスコミの中には「最後のジンバブエ戦では圧勝できたのに、控えメンバーの若手は“試さ”ないのか」という意見が出た。宿沢はこうした意見に「われわれの目標はW杯で勝つ事だ。その目標の真っ只中にいるのに、今さら何を“試す”のか」と反論した(余談だが、第3回W杯の小籔監督は、吉田義人を初戦メンバーから外したことに関する記者からの質問へ「それはこっちが決めることだ!1戦1戦試していくんだから!!」と声を荒らげ、指揮官としての危機感の無さを露呈した。)。しかし、控えのセンターだった元木由記雄はこの起用法に不満を持ち、コーチに対し「宿沢を殺す」と発言した。
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