買収後の形式称号
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早期に国家買収された私鉄の買収気動車は、基本的に鉄道省式の気動車形式(キハ・キハニ等)が与えられた。番号については、4輪車(二軸車)・片ボギー車は雑型客車等と類似の番号が与えられ、762mmゲージの軽便鉄道路線の車両はボギー、二軸車、トレーラー型車と多彩であったがすべて「軽便」を表す「ケ」符号の付いた「ケキハ」名の3ケタ形式(500番台)を付与された。 ボギー車は当初、鉄道省制式車に近似番号として付番された。最も初期に買収されたボギー車の秋田鉄道車は、国鉄電気式気動車のキハニ36450形に続く番号を与えられ、その後、機械式量産型の国鉄制式気動車キハ41000形グループの量産化以降に買収されたものは40500以降の番号を与えられた。だが買収進行に伴って多形式少両数な実態が響いて番号不足になり、1937年にはボギー車の多くについて改番を実施することになった。この際、まったく別の私鉄から買収で移管された別形態の車両について、10番台未満で同じ形式にまとめる整理も実施されている(買収によって鉄道省籍となった元私鉄の蒸気機関車でも類似する措置が見られた)。 ボギー式買収車を対象とした1937年10月改番以降の分類は以下のとおりである。 二軸車 4500〜 片ボギー車 5020〜 ボギー車ガソリン(合造車でないもの) 40300〜 ディーゼル(合造車でないもの) 40650〜 キハニ 40700〜 キハユ・キハユニ 40900〜 1937年までに買収された気動車のほとんどはこれらの基準で形式付番されたが、その後の1943-44年に戦時買収された私鉄気動車には、国鉄式付番が実施された例もあったものの、暫定的に買収前の形式でそのまま使用されるケースも多くなり、このため鉄道省の別々の路線で重複車番の車両が在籍するような例も生じた。
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買収後の形式称号
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「買収された貨車の一覧」の記事における「買収後の形式称号」の解説
鉄道省籍となった後既存の形式に編入されたものと、新規に形式名を起こし既存形式とは明確に区分けされたものとの2つに大別できる。更に後者の新形式名では、被買収私鉄時代の形式名をそのまま使用したものと、鉄道省の既存の形式名を考慮しながら新たに命名されたものとの2つに大別できる。新規に形式名を起こした形式は少数車形式のため数年で廃車、他形式に改造、他社へ譲渡となるケースが多数存在した。
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