調伏伝説とは? わかりやすく解説

調伏伝説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 06:07 UTC 版)

平将門」の記事における「調伏伝説」の解説

千葉県成田市成田山新勝寺は、東国混乱をおそれた朱雀天皇密勅により寛朝僧正が、京の高雄山神護寺護摩堂空海作の不動明王像奉じて東国下り天慶3年940年海路にて上総国尾垂浜に上陸平将門調伏するため下総国公津ヶ原で不動護摩儀式行ったのを、開山起源に持つ。 このため将門とその家来の子孫は、1070年以上たった今でも成田山新勝寺へは参詣しないという。また、生い立ちにもある千葉県佐倉市将門古くから住む人々参詣しない家が多く残り、かつて政庁置かれ茨城県坂東市一部にも参拝良しとしない風潮が残るとされる築土神社神田神社神田明神)の氏子も、成田山新勝寺詣でる産土神である平将門命の加護を受けることができなくなるとの言い伝えにより、参詣しない者が多い。例年NHK大河ドラマ出演者成田山新勝寺節分豆まき参加するが、将門主人公であった1976年昭和51年大河ドラマの『風と雲と虹と』の出演者成田山新勝寺豆まきへの参加辞退した。 尚、これらはあくまで民間伝承であり、神田明神側が出版した本では両方参拝する祟りが起こるということはないと明確に否定している。 現在の千葉県市川市大野地区にも、将門伝説多く有り縁の郷とされ、現在の市川市立第五中学校敷地城址と言い伝えられ校舎の裏将門まつわるとされる祠も祀られている。校庭向かい高台に建つ「天満天神社」も、将門勧請したという伝承を持つ。また旧くからの地元住民は、板橋名字多く将門様の家臣云う説が有り地元人々成田山新勝寺には行かない参拝をすると将門様の祟りが起こる、裏切った桔梗にちなん桔梗植えない、といった言い伝え今でも聞くことができる。

※この「調伏伝説」の解説は、「平将門」の解説の一部です。
「調伏伝説」を含む「平将門」の記事については、「平将門」の概要を参照ください。

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