詐欺容疑による逮捕起訴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/15 10:11 UTC 版)
2010年4月、「夢大陸」が金融庁の許可を受けずに海外の金融商品を扱ったとして、金融商品取引法違反容疑で同社関係先の家宅捜索を受けた。 この金融商品取引法違反事件が報道各社に報じられた2010年6月末からは、福岡コミュニティ放送が運営するStyleFMでは、一部を除き生放送番組の大半が事実上打ち切りとなり、閉局に至るまで音楽フィラー番組である「Beach Break」が終日放送される事態に至った(StyleFMは、2010年10月31日の放送免許失効まで4ヶ月間にわたってこの状態で放送が続けられた)。放送内や公式ウェブサイトでの事態の説明は一切なされず、10月31日に至るまで閉局に関する告知も一切行われなかった。 2011年1月15日、架空の投資話による巨額詐欺事件に関わった容疑で原と夢大陸幹部3名が逮捕された。 同年2月25日、福岡地方検察庁は原千春を詐欺罪で起訴し、原と同時に詐欺容疑で逮捕された元副社長ら3人は処分保留で釈放した。 第一回公判期日(同年4月18日)において、検察側は冒頭陳述などで、被告が客からだまし取った金を高級ブランド品の購入費に充てていたと主張し、被告人・原千春は起訴事実を認めた。 第二回公判期日(同年6月6日)において、論告・求刑が行われ、検察側は被告人・原千春に対して懲役10年を求刑し、結審した。 第三回公判期日(同年6月17日)において、福岡地方裁判所(深野英一裁判官)は、懲役9年の実刑判決を言い渡した。被告人・原千春は控訴せず、判決が確定した。その後服役し、2020年に刑期が満了したとみられるが、その後の動向は明らかにされていない。 なお、当該詐欺事件の被害者が損害賠償を求めた民事訴訟においては、夢大陸に約7億5千万円の支払いを命じる判決がなされた。
※この「詐欺容疑による逮捕起訴」の解説は、「原知遙」の解説の一部です。
「詐欺容疑による逮捕起訴」を含む「原知遙」の記事については、「原知遙」の概要を参照ください。
- 詐欺容疑による逮捕起訴のページへのリンク