詐欺事件嫌疑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 06:45 UTC 版)
1934年(昭和9年)5月9日付の新聞に、定太郎が、明治天皇の親筆と偽った書を売り捌く詐欺団首魁として逮捕されていたことが、顔写真入りで載った。「平岡元樺太長官 偽の御宸筆(ごしんぴつ)で詐欺―畏れ多くも由来書を作り大胆な罪を計画」(東京朝日・昭和9年5月9日付)というもので、大きな見出しで記事は7段にもわたっていた。容疑内容は詐欺であり、定太郎とその一味が、絹地に“国家”と書かれた明治大帝の直筆を高額で売り捌こうとした。しかも御宸筆は偽物で、ある職工が「亀戸天神の縁日」で三十五銭で買ったものだった。転々として骨董屋で五十銭で売られており、これを購入して本物と偽ってひと儲けたくらんだのである。しかし2か月後、怪しげな連中にただ担がれただけ、と判断され不起訴となった。
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