設備の老朽化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 02:31 UTC 版)
「笹子トンネル天井板落下事故」の記事における「設備の老朽化」の解説
NEXCO中日本は、『つり金具の部分が壊れた可能性が高く』(2012年12月2日)、『大きな理由としては老朽化を考えている』と説明した(2012年12月3日)。しかし、同12月4日、国土交通省の調査検討委員会初会合では「目立った腐食はなかった」とされ、さらに2013年2月1日の国土交通省の検査結果で、コンクリート壁やボルト自体の強度に問題はないと結論づけられた。 4年前に発生した、関門トンネルの『天井板の老朽化による事故』を、NEXCO中日本の技術者は把握していたが、その知見を生かした老朽化対策を経営陣は承認しなかった。さらに、開通(1977年・昭和52年)以降40年間、天井板を固定するボルトや金具の定期交換や補修は行われていなかった(ただし、我が国の法令では定期交換は規定されておらず、違法ではない)。なお、事故以前に経緯は不明なものの、天井部で652か所の補修が行われていることが確認されている。 その後、コンクリートとボルト結合部の接着剤(通称アンカー)が、実際に老朽化していた部分として指摘されている。 そしてこの種の接着剤を使用したコンクリート埋め込み型のボルトは、その他の社会インフラはもちろん、オフィスビルや住宅の施工でも多用されている。
※この「設備の老朽化」の解説は、「笹子トンネル天井板落下事故」の解説の一部です。
「設備の老朽化」を含む「笹子トンネル天井板落下事故」の記事については、「笹子トンネル天井板落下事故」の概要を参照ください。
- 設備の老朽化のページへのリンク