設備の見直しと交換
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/12 00:27 UTC 版)
防火管理者による環境改善、運用改善などの対策で非火災報が解消されない場合、感知器の交換や設置位置の変更などの対策を行うが、その作業は消防設備士の資格がなければ行えないため、専門業者への依頼が必要となる。 熱感知器の交換:旧来から普及しているダイアフラム式の差動式感知器、バイメタル式の定温式感知器は、動作原理上、確認灯を自己保持させることができないため、現場に到着した時点で確認灯が消えており、発報感知器の特定がしにくいという問題がある。サーミスタを使用した自己保持機能付の熱感知器に交換することで発報場所の特定が容易になる。サーミスタ式の感知器は半導体と電子回路による熱感知であるため、安定性が高く、非火災報そのものの低減にも有効である。 煙感知器の交換:煙感知器は前述のとおり非火災報を誘発する外的要因が多い機器であるが、技術の進歩により新しい機種は非火災報を低減する様々な工夫がなされており、最新機種に交換することで低減できる場合がある。ホコリ、粉塵、虫、直射日光などが検知部に侵入しにくい構造 携帯電話などの電磁波に対する対策 火災を判断するアルゴリズムの改善 熱の検知との複合による火災判断 種類の異なる感知器への交換:感知器の設置されている場所の用途が設置当初から変更されている場合は、感知器の種類が適切でなくなっている可能性があるため、用途に合った適切な感知器を選定して交換することにより非火災報の低減が可能な場合がある。 受信機の交換:受信機が蓄積式でない場合、蓄積式の受信機に交換することで非火災報の低減が可能である。
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