記録ヘッド数
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/11/15 06:54 UTC 版)
「ヘリカルスキャン方式」の記事における「記録ヘッド数」の解説
図1,2のように360度近くテープを巻きつける方式では1組のヘッドでドラム1回転につき1フィールド分の画面を記録する。1フィールドはインターレーススキャン方式における1枚の画像で、NTSC方式では1/59.94秒分にあたる。ただしこの方式ではテープからヘッドが離れて記録できない期間が存在するため、以下のいずれかの方法がとられている。 時間軸圧縮技術を用いることにより、テープとヘッドが接触している不連続な期間に1フィールド分の記録を済ませ、見かけ上連続的に記録する その期間を垂直帰線期間に合わせ、垂直同期信号を含め電子回路で補償する(初期の家庭用VTRであるVX方式等で採用) 撮像素子の走査時間を短くし、テープとヘッドが接触している期間に一画面分の記録を済ませる(撮影専用のカムコーダのみに使用できる方法であり、初期のベータムービーで採用された) テープからヘッドが離れる期間の信号を記録する補助ヘッドを設ける(1.5ヘッド方式) 図3のように約180度巻きつける方式では、円周上で180度ずれた位置に配置した2組のヘッドでドラム1回転につき1フレーム分の画面を記録する。1フレームはインターレーススキャン方式における2フィールドにあたる。1組のヘッドがテープから離れている間に、もう1組のヘッドで記録することになる。 1組のヘッドには、磁気ヘッド1個の場合と、2個以上の磁気ヘッドで構成される場合とがある。複数ヘッドを用いた例としては、Ω巻きでのテープ・ヘッド非接触期間の記録を補償するための補助ヘッドを用いる1.5ヘッド方式(1インチCフォーマットVTR)や、輝度信号と色差信号を別々に記録する方式(ベータカムなど)、高密度記録のため2~4個のビデオヘッドを用いて並列に書き込むデジタルVTRの例などがある。
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