言霊との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 07:17 UTC 版)
日本では「言霊」といって、声に出した言葉には霊的な力が宿ると信じられ、良い言葉を口にすれば良い事が、悪い言葉を口にすれば悪い事が起こるとされた。験担ぎが多く行われるのは大学や高校などの入学試験受験である。受験生に「すべる」や「落ちる」などの、受験に失敗することを連想させる言葉を言う、もしくは受験生の周辺で口にすることは「縁起が悪い」とされる。さらには受験生の不安を煽ったり、気力を削いだりしてしまう恐れもあるので注意が必要である。 受験合格など成功・勝利を祈る験担ぎでよくあるのは、食材などとの語呂合わせである。ステーキとカツ丼(テキ+カツ=敵に勝つ)や鯛(めで「たい」)、昆布(よろ「こぶ」)、タコ(オクト「パス」)形に切ったウィンナー(ウィナー=勝利者)を食べる、五角形(五角≒合格)の鉛筆を使うなどである。語呂合わせ以外でも「なんでも右足から」(靴を履く時や建物に入る時など)で験を担ぐ人もおり、昔から様々ある。 語呂合わせで験担ぎ商品を売り出す企業もある。キットカット伊予柑風味(「きっと勝つ」「いい予感」)、ばかうけ(受かる)、青森県五所川原市にある立佞武多の館内展望ラウンジの揚げた鯛焼き入り蕎麦(合格させて「あげたい」)などである。 縁起が良さそうな地名や鉄道駅名が験担ぎの対象になることもある。北海道の愛国駅と幸福駅は廃駅であるが、記念品や土産物として人気があった愛国駅→幸福駅の切符は「愛の国から幸せになる」を連想させるため、駅としての廃止後も販売されている。
※この「言霊との関連」の解説は、「験を担ぐ」の解説の一部です。
「言霊との関連」を含む「験を担ぐ」の記事については、「験を担ぐ」の概要を参照ください。
- 言霊との関連のページへのリンク