観光業の特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 07:41 UTC 版)
バレアレス諸島経済の主要な原動力となっている2つの部門は、工業と農業を押しのけて観光業と建設業である。マヨルカ島には世界有数のホテル企業がある。マヨルカ島の沿岸はほぼ全域が観光地となっているが、観光客の大半は南岸のパルマとカルビア、さらに北岸のポリェンサ湾とアルクーディア湾に集中している。数多くの美しい砂浜やビーチ・リゾートが島内に点在しており、マヨルカ島にあるビーチの数は139か所に上る。特にバカンスの季節になるとビーチは海水浴を楽しむ観光客でごった返す。ビーチ以外にも、北部には海へと切り立つ断崖絶壁やその間に点在する村々、また東部のポルト・クリスト(英語版)にはドラック洞窟など多数の巨大な鍾乳洞がある。 今日でもマスツーリズム観光客は「太陽と砂浜」を求めてマヨルカ島にやってくる。旅行会社のイメージ戦略によって5S (Sea、Sand、Sun、Sangría、Sex)を目的とした夏季の観光客が多く、特に浜辺での飲酒と性行為を目的とする若者による騒音問題やモラルの低下は社会問題にもなっている。2011年の国別観光客数はドイツが37%、イギリスが21%、スペインが13%だった。平均滞在日数は8.5日間だった。 パルマにあるオテル・メディテラネの宿泊者名簿には、エヴァ・ガードナー(アメリカの女優)、リチャード・ニクソン(アメリカ大統領)、イラン国王、エロール・フリン(オーストラリアの俳優)、アガサ・クリスティ(イギリスの作家)などの名前がみられ、オテル・ソン・ビダが開業した際の主賓はモナコ大公レーニエ3世とグレース・ケリー妃だった。ポリェンサにあるオテル・フルマントールの宿泊者名簿には、ウィンストン・チャーチル(イギリス首相)、ダグラス・フェアバンクス(アメリカの俳優)、チャーリー・チャップリン(アメリカの俳優)、クリストファー・プラマー(アメリカの俳優)、ウェールズ公チャールズ、モナコ大公レーニエ3世とグレース・ケリー妃、スペイン国王フアン・カルロス1世とソフィア妃などの名前が書かれており、ジャクリーン・ケネディ・オナシス(アメリカのファーストレディ)やその夫アリストテレス・オナシス(実業家)もこのホテルを起点にヨットで地中海を巡航した。
※この「観光業の特徴」の解説は、「マヨルカ島」の解説の一部です。
「観光業の特徴」を含む「マヨルカ島」の記事については、「マヨルカ島」の概要を参照ください。
- 観光業の特徴のページへのリンク