製造法による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/04 14:26 UTC 版)
甘味豆餡つぶあん(粒餡) - 小豆をなるべく皮を破らないよう裏ごし等をせず豆の形を残した餡。柔らかく煮上げて渋を切り、その生餡に甘味を加えて練り上げる。 つぶしあん(つぶし餡) - 小豆を潰すものの豆の種皮は取り除かないもの。 こしあん(漉し餡、漉餡) - 小豆を潰し布等で裏ごしして豆の種皮を取り除いたもの。 小倉あん - つぶし餡やこし餡に蜜で煮て漬けた大納言を加えて加工したもの。煮崩れしにくい大納言種の小豆の粒餡と粒の小さい普通小豆のこし餡を混ぜたものが本来の小倉餡であるが、近年では粒餡の事を小倉餡とする場合もある。小倉餡の名前の由来は809年頃に空海が中国から持ち帰った小豆の種子を、現在の京都市右京区嵯峨小倉山近辺で栽培し、和三郎という菓子職人が砂糖を加え煮つめて餡を作り御所に献上したのが発祥とされる(異説として小豆の粒が鹿の斑紋に似ることから、鹿と言えばモミジ、モミジと言えば紅葉で有名な小倉山(京都)との連想からというものもある)。その後、小豆の栽培地が丹波地方などに移り品種改良も進み、古来の小豆「小倉大納言」は亀岡でわずかに残るだけとなっていたが、近年、嵯峨小倉山の畑で栽培も行われるようになった。二尊院境内に「小倉餡発祥之地」の碑がある。 煮くずしあん 村雨 - こし餡に米粉を加えてそぼろ状に仕上げたもの。 皮むき餡(かわむきあん)
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