製造法ならびに安全性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/03 04:06 UTC 版)
「抗Dヒト免疫グロブリン」の記事における「製造法ならびに安全性」の解説
Rho(D)免疫グロブリンは、ヒト血漿から製造される。最も一般的な抗RhD剤の製造方法は、1950年代に開発されたCohn冷エタノール分画法(英語版)である。1950年代に開発されたCohn法のバリエーションでは、免疫グロブリンの凝集体が完全に除去されない場合があり、これが静脈内投与時に患者に問題を引き起こす可能性があり、殆どの抗RhD剤が筋肉内のみで使用される主な理由となっている。Cohn社以外の製造方法としては、ChromaPlusプロセスがある。Rho(D)免疫グロブリンは、アレルギー反応を引き起こす可能性がある。血漿提供者のスクリーニング工程および製造工程において、細菌およびウイルスの混入を排除するための措置が講じられているが、なおウイルスの混入によるリスクが僅かに残る。また、理論的には、クロイツフェルト・ヤコブ病の原因となるプリオンや、その他の未知の感染因子が伝播する可能性もある。
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