製造法による定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/10 19:10 UTC 版)
「打放しコンクリート」の記事における「製造法による定義」の解説
コンクリートに含まれるセメントは、「セメントペースト」と呼ばれる流動体の状態が水分を吸収する水和作用によって硬化することで強度を持ち、最終的に建築物の「構造体」となる。この一連の作用が行なわれる場所と施工方法によって、ほぼ3種類に分けられる。 現場打ちコンクリート:最終的な建築物の部位(柱・壁・床など)の場所において行なわれるもの。 PC(プレキャストコンクリート):工場等で上記硬化が行なわれ、現場でそれを金具などで建築本体に固定するもの。プレストレスト・コンクリートとの違いを明確化させるためにPCaと表記することもある。 両者の中間のもの。部分的に(1)と(2)が混在し、両者の長点を利用しようとしたもの。 「打放しコンクリート」と呼ばれるものは、一般に(1)に属するものを指す。(2)に属するものは、コンクリートのままの仕上げでも「打放しコンクリート」とは呼ばない。「化粧コンクリート」と呼ぶことはある。(3)の場合、現場打ちの部分を、「打放しコンクリート」と呼ぶ場合もある。 (2)は工場で生産されるため、(1)より精度が良い。しかし、(1)の精度の多少の狂いが一種の味わいであるという捉え方もある。
※この「製造法による定義」の解説は、「打放しコンクリート」の解説の一部です。
「製造法による定義」を含む「打放しコンクリート」の記事については、「打放しコンクリート」の概要を参照ください。
- 製造法による定義のページへのリンク