裁判・刑執行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/14 03:00 UTC 版)
1999年12月より行われた山口地方裁判所下関支部での刑事裁判の中で、弁護側がUの精神鑑定を請求。弁護側の申請した鑑定医による精神鑑定の結果、Uには妄想性パーソナリティ障害(パラノイア)があり、事件発生当時心神喪失に近い心神耗弱状態にあったとの鑑定を行った。一方、検察側が証人として申請した鑑定医は、Uには完全責任能力があるとの判断を下した。このように精神鑑定の結果が分かれる中、2002年9月20日に山口地裁下関支部(並木正男裁判長)はUの完全な責任能力を認め、求刑通りUに死刑判決を言い渡した。 Uは控訴したが、控訴審の広島高等裁判所(大渕敏和裁判長)による2005年6月28日の判決も、死刑を支持し、控訴を棄却した。その後、Uは最高裁判所に上告したが、2008年7月11日に最高裁第2小法廷(今井功裁判長)も二審の死刑判決を支持し、Uの上告を棄却、これによりUに対する死刑判決が確定した。 2012年3月27日、小川敏夫法務大臣が死刑執行命令書への署名を行い、翌々日の3月29日に広島拘置所でUの死刑が執行された。死刑の執行は1年8ヶ月ぶりのことで、同日には横浜前妻一家殺人事件、宮崎連続強盗殺人事件の各死刑囚(共に2007年に死刑判決確定)に対しても死刑が執行された。
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