衛星の高度と軌道
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 08:39 UTC 版)
高度約490kmの円軌道(太陽同期準回帰軌道) 軌道傾斜角は約97.3° 日本上空付近を通過する時刻は10:30から11:00までに設定 情報収集衛星の軌道要素は、日本国政府から情報公表されていないが、当初、アメリカ航空宇宙局ゴダード宇宙飛行センターにあるNSSDC(米国宇宙科学データセンター)から、NSSDC IDと共に2行軌道要素形式が公表されており、日本国政府から公開停止要請があるまで、2週間ほど公開されていた。 NSSDCの情報は、NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)が保有する軌道上を監視するレーダーから得られたものであり、NORADは打ち上げられた人工衛星に衛星カタログ番号を割り振り、アメリカ合衆国連邦政府はアメリカ合衆国の国益に反しない限り、人工衛星の軌道要素を情報公開している。内閣府の担当者は、それを知らずに外部から指摘され、公開停止要請をしたと見られている。 また、2007年(平成19年)2月に打ち上げられた、レーダー2号機と光学3号機実証衛星についても、NORADから情報が公開されており、高度約490kmを周回していると報道された。軌道要素はNASAやNORADで公開された情報を転載している、民間団体の人工衛星検索エンジンサイト(SATCAT)からも情報を得る事ができ、日本国内でも情報収集衛星の撮影に成功している者がいる。 そもそも人工衛星の軌道要素は、天体望遠鏡で天体観測をして、それに基づいて計算をすれば、アマチュア天文ファンや、アマチュア衛星を運用するアマチュア無線家でも知ることが出来るものであり、情報収集衛星の打ち上げ日時が公開されている以上、情報収集衛星が地球上の特定の地点を通過する日時は、隠しておく事が出来ないものである。
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