菜花の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 00:07 UTC 版)
一般に、食用として出回る「菜花」とよばれるものは、切り花の菜の花を品種改良して苦味を抑えたアブラナ科の野菜のほとんどであるため、その種類は多い。葉が柔らかく花茎と蕾と葉を利用する在来種と、葉が厚く主に花茎と葉を利用する西洋種がある。コウタイサイなど中国野菜由来の品種も出回っている。日本では伝統野菜として栽培されたものもあり、産地によって姿や呼び名も変わることもある。菜花はほろ苦みがあることが特徴であるが、品種交配などによって、苦味が少ない品種も作出されている。 おいしい菜 - 福岡県で栽培されるセイヨウアブラナから品種改良された品種。クセやアクもなく、下茹でなしでも食べやすい。 オータムポエム(別名:アスパラ菜) - 中国野菜のコウタイサイとサイシンを元に作られた品種。茎や葉が鮮緑色で、茎と花蕾が食べられる。アスパラガスに似た風味をもつので、別名で「アスパラ菜」とも呼ばれることがある。 かき菜 - 北関東で栽培されるもので、セイヨウアブラナではなく、在来のアブラナの系統を受け次ぐ品種。名の由来は、花茎を「欠いて」収穫することから。 紅菜苔(コウサイタイ) - 中国野菜の一種で、赤紫色の茎が特徴。加熱すると緑色に変わる。甘味があり、炒め物などに向く。 小松菜 チンゲンサイ - 花蕾は菜花として市場に出ることも。クセがなく苦味は少ないので、お浸しなどに向く。 伏見寒咲花菜 - 京都府で品種改良された品種。京野菜のひとつ。浅漬けにした京都の「菜の花漬け」にも使われる。 のらぼう菜 - 江戸幕府が種子を配布した「.mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.yomigana>rt{font-feature-settings:"ruby"0}闍婆菜(じゃばな)」というセイヨウアブラナが原種で、埼玉県や東京都で栽培される品種。花茎や若葉がやわらかく、アブラナの菜花よりも苦味は少ない。 三重なばな - 食用選抜したセイヨウアブラナ
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