菊姫 (上杉景勝正室)とは? わかりやすく解説

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菊姫 (上杉景勝正室)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/27 15:26 UTC 版)

菊姫(きくひめ、永禄元年(1558年) - 慶長9年2月16日1604年3月16日))は、戦国時代から安土桃山時代にかけての女性。武田信玄の五女[1]。母は油川夫人上杉景勝正室。別名に阿菊御料人甲斐御前。院号は大儀院。実子なし。


  1. ^ 信玄の六女説もある。また、生年は永禄6年(1563年)説もある。
  2. ^ 信玄の三女真理姫の母を油川夫人とする説もある。この説が正しければ真理姫とも同母姉妹ということになる。
  3. ^ 武田氏滅亡時に菊姫の縁を頼って上杉家に逃れてきた信玄の七男(六男説もある)で菊姫の異母弟・武田信清とその子孫は、上杉藩主親族の高家衆筆頭として優遇され、幕末まで続いている。また、真理姫の孫にあたるという上松頼母義次も、母が信玄の外孫であるとして母ともども上杉家に召抱えられている(『上杉家御年譜』より)。
  4. ^ 『上越市史 通史編2 中世』489頁
  5. ^ 『上越市史 通史編2 中世』500頁
  6. ^ 「西村由緒記」は菊姫は文禄4年(1595年)、兼続正室のお船の方とともに越後から伏見邸に入ったとする(『米沢市史 第二巻 近世編1』190頁)。西村家は京都出身といわれる米沢藩の御用商人。西村家の伝承には、お船の方が関ヶ原の戦いの際に米沢に逃げ帰ったことや、景勝側室の四辻氏は四辻家の家臣の娘とするものもあるが、『米沢市史』は「西村由緒記」は全面的に信用ができるとは言い難いとしている(『米沢市史 第二巻 近世1』485頁)。
  7. ^ 歴史作家楠戸義昭が米沢の郷土史家の説に基づき、菊姫の死因を自殺であると自身の著書などで紹介し、また菊姫の死を扱った小説や一部の解説書なども菊姫自殺説や菊姫憤死説を採用しているが、この説には実際には研究者の言及もなく、またその根拠とされる史料についても不明な点が多く、これを史実と見なすにははなはだ信憑性に欠ける。「人物・逸話」の章を参照。
  8. ^ 出典;『直江兼続 戦国史上最強のナンバー2』外川淳著 株式会社アスキー・メディアワークス刊(2008年11月10日、アスキー新書)ISBN 4048674773 ただし当時は衆道(男色)は一般的であり、男色を好んだ大名でも妻や側室との間に子を残している(例えば菊姫自身の父武田信玄も小姓と関係を持ちながら正室や側室たちとの間に多数の子を残している)ことなどからも解るように、少なくとも当時においては夫の男色嗜好と夫婦関係の親疎の間には関連性は無い。 なお、『奥羽永慶軍記』は景勝は男色嗜好かつ女性嫌悪であると明記しているが、信憑性は極めて疑わしい。詳細は上杉景勝の項参照。
  9. ^ この景勝の伏見滞在中に景勝の側室四辻氏は、慶長9年5月に米沢で一子玉丸(定勝)を出産したが産後の肥立ちが悪く、3ヵ月余り後(同年8月17日)に景勝の伏見出立を待たずに死亡した。
  10. ^ 米沢武田氏系図や、『歴代古案』・『上杉編年文書』直江兼続書状にも、菊姫の重病が伝えられ、上洛したとの記述がある。
  11. ^ 「公(景勝)ヲ始メ奉リ、諸士ニ至ルマテ悲歎カキリナシ」。また、米沢林泉寺に菊姫の墓碑が建立された時期は景勝の存命中であるとする説もあるが、これを立証する一次史料やこれに準ずる史料は無く、根拠は全く無い。


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