自動車用発炎筒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 16:24 UTC 版)
正式名称は自動車用緊急保安炎筒である。日本工業規格 (JIS) D5711によって規格化されている。 日本において、自動車の保安基準である道路運送車両の保安基準(道路運送車両法に基づく国土交通省令)によって、自動車(二輪自動車を除く)には非常信号用具の装備が義務化されている旨、第43条の2に明記されている。確実な性能を維持するため、JIS D5711によって有効期限4年と定められている。 また自動車用発炎筒は火薬類取締法上の「がん具煙火」に分類されるため、同法施行規則第1条の5第6号の規定に基づく緊急保安炎筒の内容(平成9年通商産業省告示第237号)の適合を受けた製品でなければならない。 車検時の検査実施要領では「自動車用緊急保安炎筒はJIS規格品乃至(ないし)はそれと同程度以上の性能を有する事」と定められており、一般的な性能としては、 燃焼時間 : 5分以上 炎色 : 赤色炎 光度 : 160カンデラ以上 のものが国内で販売されている標準的な発炎筒の性能である。 非常用信号灯 上記の発炎筒の「160カンデラ以上の(回転する)赤色光」を発する発光ダイオードを用いた非常用信号灯も、非常信号用具として使用できる。使用は1回限りで有効期限の存在する発炎筒と違い、非常用信号灯は電池が持つ限り長時間、また何度でも使用可能である。ただし、乾電池には使用推奨期限があり、また古くなった乾電池の液漏れなどにより気付かないうちに故障してしまうことがあり、定期的な点検が必要である。
※この「自動車用発炎筒」の解説は、「発炎筒」の解説の一部です。
「自動車用発炎筒」を含む「発炎筒」の記事については、「発炎筒」の概要を参照ください。
- 自動車用発炎筒のページへのリンク