えき‐もれ【液漏れ】
液漏れ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 16:22 UTC 版)
アルカリ電池に起きやすいとされる液漏れは、過放電によって更にその確率が上がる。過放電とは、機器を作動させることができない電圧(通常0.9V が基準)になること。これにより、乾電池内に水素が急速に発生し、内圧上昇による破裂を防ぐため、安全弁が開く構造になっている。このとき水素と一緒に内液が放出される。また、マイナス側端子の損傷も原因の一つ。度重なる改良が行なわれているが、現在でも基本的にはどの電池にも起こりうる。異種電池の混用によって、先に寿命を迎えた電池が過放電ないし逆充電状態に置かれて引き起こされることもある。マンガン電池が相応とされる微弱電力機器(時計など)にアルカリ電池を入れた場合、結果的に長期間の使用となり液漏れを誘発することもある。何らかの理由でいったん液漏れが発生すると、アルカリ電池の場合は電解液が水酸化カリウム等の強アルカリのため、漏れた液に触れば化学火傷を起こし、目に入れば失明のおそれもある。また、電池の種類を問わず液漏れは金属腐食の原因となるため故障が起こりやすい。
※この「液漏れ」の解説は、「乾電池」の解説の一部です。
「液漏れ」を含む「乾電池」の記事については、「乾電池」の概要を参照ください。
「液漏れ」の例文・使い方・用例・文例
- バッテリーが液漏れした。
- 液漏れのページへのリンク