外装方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/26 01:23 UTC 版)
マンガン乾電池の外装方法は他の電池と異なり多くの種類がある。古くはボール紙で巻いただけの外装であった。マイナス極も亜鉛缶がむき出しで、液漏れに対する能力はなく、1960年頃まで多く使用されていたEMDタイプ2型は液漏れで機器を濡損させることがままあった。また、ボール紙を重ねて巻くため、亜鉛缶や減極剤(二酸化マンガン)の容積が小さくなり、容量も小さくなっていた。なお、現在はブリキ製の金属外装が主流で、マイナス極もニッケルメッキした金属板に覆われており、かつ金属外装の下にPVCの熱収縮チューブを用いて亜鉛缶を絶縁も兼ねて覆っており、液漏れしにくくなっている(液漏れを完全に防止できるわけではない)。ただし、安価なものでは他の外装を施しているものが多い。 金属外装や紙巻外装の他に、以下の外装がある。 PVC熱収縮外装:単4や単5にみられる。金属外装では容量を増加させることができないため、印刷した熱収縮フィルムを亜鉛缶に巻くことで容量増加を図ったもの。 シール外装:単3、単4、単5にみられる。アルカリ乾電池のような粘着性のシールを用いた外装で、目的は上記と同じである。 樹脂外装:現在は3R12や4R25(ランタンバッテリー)など、一部の電池にしか使われていない。亜鉛缶をABS樹脂や軟質ビニル樹脂で覆ったもの。
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