自動車模型へ参入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/02 09:46 UTC 版)
1961年、ポケールはフィアットからの依頼で縮尺1/13のフィアット1300を製作した。1950年代まではリバロッシがフィアット500やフィアット600を製作していたが、1300はリバロッシに代わって請け負った。これはトリノモーターショーでフィアットが発表するモデルの模型を継続してポケールが製作するきっかけとなった。 1960年代後半に大スケールのビンテージカーの精巧なキットを発売し自動車模型市場に参入した。最初の自動車模型の製品は1907年のフランスグランプリに出場したフィアット130Hp F2で、縮尺は1/8で、様々な素材による823個のパーツを組み合わせて全長50センチメートルの模型を製作するキットだった。これは世界中でヒットを飛ばした。素材はプラスチック、真鍮、革、鉄、アルミ、布、ゴムが使用されていた。 1968年、アルナルド・ポケールは会社とブランド、そして株式をコラッド・ムラトーレに与え、会社を退いた。コラッド・ムラトーレはポケールの代表として復帰した。 フィアット130Hp F2の成功の後、1968年にアルナルド・ポケールの元で修行していたジャン・パウロ・アルティニ (Gian Paolo Altini ) の設計で、1931年のイタリアグランプリ出場車であるアルファロメオ8c 2300を発売した。 1970年には非常に精巧なロールスロイス・ファントムIIを発売した。これは様々な素材による2199個のパーツを組み合わせるキットで、ピストンやギヤが組み込まれており実物さながらの動作を再現することができた。ロールスロイスの特徴の一つである、ラジェーターグリル上のマスコット「フライング・レディ」は、最初の製品では一つ一つ手作業の銀細工によるものであった。 自動車模型は精巧な1/8スケール製品だけではなく、1/13スケールのリモコン式自動車などのプラスチック製品もイタリアとフランス向けに生産した。
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