自動車全盛時代(1950年 - 1969年)
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「大統領専用車 (アメリカ合衆国)」の記事における「自動車全盛時代(1950年 - 1969年)」の解説
ケネディ大統領暗殺事件時に使用された1961年製の大統領専用車リンカーン・コンチネンタル コンバーチブル。ここでは「バブル・トップ」が外されている。1963年11月22日 テキサス州、ダラス ディーリー・プラザにて ヘンリー・フォード博物館に展示されているリンカーン・コンチネンタル・SS-100-X 1950年にトルーマン大統領が使用するために特製の1950年製リンカーン・コスモポリタン(Lincoln Cosmopolitan) リムジンが2台ホワイトハウスに納入された。アイゼンハワー大統領の提言により1台には「バブル・トップ」("Bubble Top")と名付けられたガラス製の屋根が取り付けられた。この車は後にジョン・F・ケネディと更にリンドン・ジョンソンにより使用されたが、1965年に退役し2010年現在はヘンリー・フォード博物館で常設展示されている。車好きとして知られたアイゼンハワー大統領は、1953年の大統領就任式パレードで初めてキャデラック・エルドラド(Cadillac Eldorado)を使用した。 暗殺されたときにジョン・F・ケネディ大統領が乗っていたのは、荒天時用のプレキシグラス製バブルトップも装着できる1961年製リンカーン・コンチネンタル(Lincoln Continental) コンバーチブルであった。SS-100-Xという名称で知られるこの車は、シンシナティのヘス・アンド・アイゼンハート(Hess and Eisenhart)社で特別に製作されたもので、暗殺事件後には事件で受けた損傷を修復するのに伴って、装甲板、固定式の屋根、新しい内装、改良型のエアコン、電気通信装置、防弾ガラス、新しい塗装と化粧直しやその他の手直しが施された。この車はヘンリー・フォード博物館に展示されている。 ジョンソン政権では、2台を大統領用、1台をロバート・マクナマラ国防長官用にと3台の1965年製リンカーン・コンチネンタル エクゼクティヴ・リムジンが使用された。1968年製のリンカーンのストレッチ型がワシントンD.C.とジョンソンの故郷であるテキサス州オースティンで使用され、この車は2010年現在リンドン・ジョンソン大統領図書館・博物館(Lyndon Baines Johnson Library and Museum)に展示されている。一方でケネディ大統領時代から使用されていたX-100は、1967年に再度改装され、さらにリチャード・ニクソン大統領時代に大型の一体型ガラス製の屋根が小型の窓と開閉式パネル付きの屋根に交換された。このX-100は1977年まで現役を勤め、最終的にヘンリー・フォード博物館に保管された。
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