脳の持ち出し
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 16:31 UTC 版)
「トマス・シュトルツ・ハーヴェイ」の記事における「脳の持ち出し」の解説
1978年8月、『月刊ニュージャージー』誌の記者スティーブン・レビーは、カンザス州ウィチタで勤務していたハーヴェイにインタビューした内容をもとに、"I Found Einstein's Brain"という記事を発表した。 1988年、ハーヴェイは引退し、カンザス州ローレンスに移った。1996年、ハーヴェイはミズーリ州ウェストン(英語版)からニュージャージー州タイタスビル(英語版)に移った。 BBCが1994年に制作したドキュメンタリー映画『アインシュタインの脳』では、近畿大学の杉元賢治がタイタスビルのハーヴェイの自宅を訪ねて脳の一部の提供を求め、ハーヴェイはそれに応じて脳幹の一部をスライスした。映像には、ハーヴェイが脳幹の一部をスライスし、杉元に渡す様子が映っている。 1998年、ハーヴェイはアインシュタインの脳の切断していない残りの部分を、プリンストン大学医療センターの病理学者エリオット・クラウスに譲渡した。マリアン・ダイアモンド(英語版)らは、アインシュタインの脳のある部分には、平均的な男性の脳よりもグリア細胞の割合が高いことを発見した。 アインシュタイン没後50周年を迎えた2005年、92歳のハーヴェイは、ニュージャージー州の自宅で、脳の歴史に関するインタビューに答えた。 ハーヴェイは2007年4月5日、プリンストン大学メディカルセンターにて死去した。 2010年、ハーヴェイの相続人は、ハーヴェイが保有していたアインシュタインの脳の残りを含む財産を国立健康医学博物館(英語版)に譲渡した。その中には、これまで公開されていなかった、断片化される前の脳全体の写真14枚が含まれている。
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