脳の性差説に対する否定説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/25 07:13 UTC 版)
リーセ・エリオットが率いるロザリンド・フランクリン医科学大学の研究では6,000件を超えるsMRI(構造的核磁気共鳴画像法)検査の結果をメタ分析した結果、脳の海馬の大きさに大きな男女差はないことを示した。また、左右の大脳半球をつなぐ神経線維が束になった脳梁は、大きさに男女差があるという説が否定された。また、男女の脳は半球による言語処理の方法に大きな違いがあるという説も否定されたという。しかし上記の結果は、脳の構造・形態に関するものであり、東京大学大学院総合文化研究科 四本裕子准教授(認知神経科学・実験心理学)の「男女の脳に形態的な差はないが、脳内部の結合の強さ(様々な部位が、別の部位とどれくらい強くつながっているか)に差異がある」という知見に見られるように、脳の性差を否定するものではない。
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