ろうし 【老子】
中国の春秋戦国時代の思想家。道家の祖。『史記』によれば、姓は李、名は耳、字はまたは伯陽。楚の苦県厲郷曲仁里(河南省)の人。周の守蔵室(図書室)の書記官。乱世を逃れて関(函谷関または散関)に至った時、関守の尹喜が道を求めたので、約五〇〇〇字の小冊『道徳経』(上・下)を書き与えたが、これが『老子五千言』ともいわれ、単に『老子』(書名)として知られる。老子はさらに西方へ消え去ったという。孔子と同時代とする伝説もあるが虚説。実像は前二、三世紀頃の道家の学者で、隠君子だったらしいという。『道徳経』は上巻の道経と下巻の徳経とに分かれ、現象界の背後にある本体を道とし、それから付与される本性を徳とし、無為自然の道、およびそれに即した処世訓や政治論を説いている。現代の形になったのは前漢の頃らしい。老子は道教の神ともされ、神号を太上老君という。(生没年不詳)
老子と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
品詞の分類
このページでは「世界宗教用語大事典」から老子を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から老子を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から老子 を検索
Weblioに収録されているすべての辞書から老子を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から老子 を検索
- >> 「老子」を含む用語の索引
- 老子のページへのリンク