編成短縮・ワンマン化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 09:20 UTC 版)
「富山地方鉄道16010形電車」の記事における「編成短縮・ワンマン化」の解説
沿線人口減少に伴う利用客減少といった地方私鉄を取り巻く情勢の厳しさは地鉄においても同様であり、在籍する車両のワンマン運転対応化といった合理化対策に追われていた。本形式もまたその例外とはならず、また同時に運用効率適正化を目的として、2両編成化改造が実施されることとなった。 ワンマン化関連では、ワンマン運転に対応する各種機器の追設が行われたほか、車内乗務員室仕切り後部に料金箱ならびに運賃表が新設された。また、車内デッキ部分の開閉扉が撤去され、デッキ部分の仕切りそのものも大幅に縮小されている。また、前面窓内側には電照式の「ワンマン」表示が追加された。 編成短縮に際しては、本形式の制御方式が1C8M制御であることに加えて、MGを中間車に搭載することから、単純に中間車を抜き取ると走行不可能となるため、中間電動車モハ16012形の機器と制御車クハ110形の機器を入れ替えるという大掛かりな形で改造が実施された。改造後は旧モハ16012形が中間付随車クハ110形に、旧クハ110形が制御電動車モハ16012形となり、機器のみならず車両番号(車番)についても相互に入れ替えられる形となった。なお、付随車クハ110形は本来制御車の識別記号である「クハ」を称しているものの、実態は付随車「サハ」となる。 編成から外されたクハ110形については多客時の増結用車両として扱われることとなったため、MM'ユニット間の引き通し線が新設されたほか、編成組替時の作業を考慮して、各車の連結面側連結器を密着連結器に交換している。 同改造の竣工は第2編成が2005年(平成17年)3月に、第1編成が翌2006年(平成18年)4月となる。
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