総合気象情報としての雷検知
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/17 15:37 UTC 版)
「雷検知器」の記事における「総合気象情報としての雷検知」の解説
それぞれに長所、短所があり、単体では万能とはならない各種の雷検知器であるが、その短所を補うように異種のものを複数、また、効果的に他の大気観測手段などと組み合わせると、正規の「天気予報」にまで使える有効なものとなる。 気象庁は2010年5月27日から、発達した積乱雲に伴う激しい突風を予報する「竜巻発生確度ナウキャスト」及び雷を予報する「雷ナウキャスト」の発表を開始した。雷ナウキャストは60分先まで10分刻みの局地落雷予測を行うものである。いわゆる分解能は1000メートル四方である。LDNにより観測される稲妻の個数密度の実況と、レーダー3次元観測の結果、すなわちレーダーエコーの移動ベクトルを利用した移動処理、これまでの観測により得られた雷活動の盛衰傾向の統計式などを組合せて行う落雷予報と実況である。より高精度を得るためには雷雲内で電荷が分離・蓄積される構造を詳細に把握する必要があり、現状、電荷分布を直接観測するのは困難であるが、数値計算による大気の鉛直温度分布やレーダー観測による降水粒子の3次元分布やその時間変化により間接的に把握して予報を組み立てるものとしている。 なお今日、JLDNも、総合気象情報として雷情報を提供するようになっている。
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