統合断念
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 06:43 UTC 版)
2011年6月に、学校法人東北芸術工科大学が、京都造形芸術大学を運営する学校法人瓜生山学園と2012年4月に「学校法人藝術学舎」という一つの法人になる統合を目指していることが明らかになった。 しかし、同年7月、地元のフリーペーパー「やまがたコミュニティ新聞」が、統合を疑問視する特集を掲載。その後、元教授などで構成された統合に反対する「東北芸術工科大学を愛する会」が正式に発足した。同年8月に開会された山形県議会総務常任委員会で統合問題が取り上げられた他、衆議院文部科学委員会でも山形選出で自民党所属の遠藤利明議員が「県議会の同意がないと認可すべきじゃない」などと発言。同年10月に県民を対象とした説明会が開催され、山形県と山形市は2回、統合計画の不備を指摘する要望書を提出。大学側はその都度、回答書の形で改善案を示すものの、同年12月には、山形県と山形市が「計画は拙速」と最終見解を示した。 これらを受け、学校法人東北芸術工科大学は理事会を開催し対応を審議。審議の結果、2012年4月の法人統合は見合わせ、文部科学省に提出していた認可申請を取り下げるとともに、当面法人統合の再申請を行わないことを決定。2012年1月16日に学校法人東北芸術工科大学副理事長の古澤茂堂(弁護士)が、文科省を訪ね認可申請を取り下げた。
※この「統合断念」の解説は、「東北芸術工科大学」の解説の一部です。
「統合断念」を含む「東北芸術工科大学」の記事については、「東北芸術工科大学」の概要を参照ください。
- 統合断念のページへのリンク