経営移管の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 07:17 UTC 版)
「しなの鉄道北しなの線」の記事における「経営移管の経緯」の解説
北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅間の延伸開業に際し、信越本線の長野駅 - 直江津駅間はJR東日本から経営分離されることが1998年に決定し、このうち長野県内の区間について経営移管後の対策を検討するため、長野県と長野市、飯山市、飯綱町、信濃町の沿線4市町による「長野以北並行在来線対策協議会」が2006年5月30日に設立された。 この長野以北の県内区間の運営主体については2007年1月4日、当時の長野県知事村井仁が定例会見の質疑で 「しなの鉄道という主体が、恐らくは(既に開業している軽井沢駅 - 篠ノ井駅間と併せ)一貫して背負わなきゃならないことに多分なるんだろうと思います」と見解を示していた。 その後、2012年3月23日の対策協議会において「しなの鉄道は既に並行在来線の運営に関するノウハウを蓄積しており、また既に開業している区間と一体的に運営することで初期投資や運行経費の削減が図れる」などとして、しなの鉄道が運営主体となることを前提に、並行在来線の運営方針や行政側からの支援策などを取りまとめた「長野以北並行在来線経営基本計画」が策定され、長野県側から同日付でしなの鉄道側へ経営引き受けに関する要請が行われた。これを受け、しなの鉄道は同年4月17日の臨時株主総会で、長野県内の区間(長野駅 - 妙高高原駅間)の経営を継承する旨を正式に決議して要請を受諾。翌4月18日からはしなの鉄道も対策協議会に加わり、経営計画などに関する検討が進められた。 2013年3月27日、しなの鉄道は同日開いた取締役会において、同区間の路線名を「北しなの線」とする旨を決定した。なお新潟県内の区間(妙高高原駅 - 直江津駅間)は、同時にJR西日本から経営分離される北陸本線の直江津駅 - 市振駅間と併せ、新潟県と沿線自治体が出資する第三セクターのえちごトキめき鉄道へ移管し、路線名は「妙高はねうまライン」となった。
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