経の読み方
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 01:50 UTC 版)
読経は以下のような方法で行われるが、宗派に認められていない民俗的な読経も存在すると考えられる。木魚や太鼓などの打ち物で拍子を取る場合もある。 直読 一部の宗派では「真読」と呼ぶ。漢字の音読みについては、原則は呉音読みだが、天台宗の阿弥陀経や真言宗の理趣経は漢音で直読し、黄檗宗は唐音で音読するなど例外もある。節回しについては、「雨滴曲」と呼ばれるように最初から最後まで同じリズムで読み通すものと、天台宗の「眠り節」のように「曲節」と呼ばれる節を付けた読み方がある。 訓読 経文を訓読み(漢文訓読)で読誦する。 転読 略読ともいい、経題と中間の数行と巻末を読み上げることで一巻読み終わったとする読み方。読み終えた折り本をアーチ状に繰るなど儀礼の場で用いられ、所作やどの部分を読むかは宗派によって異なる。修験道や密教の七五三読みも転読の一種である。 その他に、外に声を発さず内に響かせ読誦する「無音」や、読誦しながら道場を巡る「行道」、羽黒修験道で行われる経典を後ろから読む「逆さ経」などがある。
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