紀元700年から1100年まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/19 03:44 UTC 版)
「絵画石碑」の記事における「紀元700年から1100年まで」の解説
第3グループは紀元700年から1100年に作られたもので、このグループには背が高く、弓なりに長い両側面をした、いわゆるキノコ型の石碑が含まれている。このグループの石碑には格子模様の入った帆を張った船や、異なる場所での出来事などの絵が多数装飾として見られ、石碑の周囲は様々なパターンの編み目文様で飾られている。ほとんどは供犠や戦いの場面であるが 、馬に乗った男性が角杯をかかげた女性に出迎えられる絵もよく見られる。絵画石碑には伝説や神話の様々な場面が描かれており、北欧神話や北欧の伝説の描写と同定出来るものもあるが、絵画の背景となった物語のほとんどは文書として現存していない。 絵画石碑は船や帆についての考古学的な知識を補完するさまざまな情報源であり、武器や馬車、橇(そり)についての知識も得られる。このグループの後期には、周囲をルーン文字で装飾されたものや、竜などの動物文様石碑の上部にキリスト教えの影響と思われる十字架が刻まれたものが属している。これらは道や橋の近くなどよく見える場所に置かれた。 ゴトランド島最大の絵画石碑はブトレ教区内のエンゲで発見されているが、これは高さ3.7メートルあり、8世紀の様式でふんだんに装飾が施されている。
※この「紀元700年から1100年まで」の解説は、「絵画石碑」の解説の一部です。
「紀元700年から1100年まで」を含む「絵画石碑」の記事については、「絵画石碑」の概要を参照ください。
- 紀元700年から1100年までのページへのリンク