精液の検出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/14 03:15 UTC 版)
衣類などに付着したものが精液であるか否かを判定する方法を「精液判定」といい、主に以下の方法を組み合わせる。 外観検査(特有の淡黄色を帯びた灰色の斑痕 および タンパク質由来のゴワつきの確認) ALS光源(紫外線)照射による蛍光呈色の確認 顕微鏡観察による精子の存在確認 試薬を用いた前立腺由来物質の検出(前立腺由来の酵素、酸性ホスファターゼの活性を利用) これらの精液検出法は、性犯罪の捜査において被害者の衣類、性器、直腸、口腔内などに残された物質が精液であることを特定するために用いられ、精液であることを確認した後にDNA採取など詳細な調査を行う。 また、試薬による検査法は市販の浮気検査薬にも応用されている。 精液の存在の有無を示すだけであるが、男性は精通以降は性交しなくとも自慰による射精、夢精、性的興奮による尿道球腺液の分泌(精子を含むこともある)、あるいは射精しなくても尿に精液が混入することもあり、尿道から染み出した精液成分で下着が汚染されることは珍しくないため、男性の浮気調査には利用できない。 いっぽう、女性が浮気しており、浮気相手の男性が膣内射精していれば、膣から漏れ出た精液が下着に付着しているため検出することができるが、性交から数日経ってから漏れ出ることもあるため、パートナーである男性とも性交する関係にある場合は、検出された精液がパートナーのものか浮気相手のものか区別することができない。
※この「精液の検出」の解説は、「精液」の解説の一部です。
「精液の検出」を含む「精液」の記事については、「精液」の概要を参照ください。
- 精液の検出のページへのリンク