米国に関連する日食
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 01:53 UTC 版)
「2017年8月21日の日食」の記事における「米国に関連する日食」の解説
米国で見られる今回の皆既日食は、1991年11月の日食以来(ただしこれはハワイでのみ観測された。米国本土で見られる皆既日食としては1979年以来)。 1979年2月26日の日食では、皆既帯はワシントン州、 オレゴン州、 アイダホ州、 モンタナ州、 ノースダコタ州のみを通った。その後40年近く本土では皆既日食が見られないことから多くの観光客が太平洋岸北西部を訪れ皆既日食を観測した。 1972年7月10日の日食では、ノバスコシア州の近くを通る皆既日食を求めて4日間の大西洋クルーズに参加したアメリカの科学者やアマチュア天文家もいた。このクルーズの主催者はは天文雑誌の広告やプラネタリウムのアナウンスで、合衆国において次の日食は2017年まで見られないことを強調した。 2017年の皆既日食は皆既帯が太平洋沿岸から大西洋の沿岸に至るものとしては1918年以来である。また、合衆国内だけを通るものとしては、1776年の独立以来初めてであった(皆既帯が現在の合衆国の領土のみを通過した日食としては1257年6月13日のものが最後であった)。 今回の日食の経路は来る2024年4月8日の日食のものと南イリノイのマカンダ、カーボンデールの南のシダー湖で交わる。このマカンダ、カーボンデール, ミズーリ州ケープジラード、 ケンタッキー州パデューカを含む小さな領域では、7年をおかずに皆既日食が2回観られる。 2045年8月12日の日食は400km (250マイル) ほど南西にずらして今回とほぼ同じ経路を辿り、やはり太平洋岸と大西洋岸を跨ぐが、継続時間は今回の2倍である。 合衆国本土の日食として継続時間 (最長3分8秒) で比較できる ものは 1970年3月7日の日食で、アメリカ合衆国東海岸のフロリダからヴァージニアにかけてだった。 NASAでは移動する月の影から長時間観測するため、WB-57の機首にカメラを内蔵した望遠鏡を搭載し、2機でリレー式に追尾した。
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