米国による金融制裁
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 06:48 UTC 版)
バラク・オバマ米国大統領は2011年7月25日、初の「国際組織犯罪に関する戦略」を発表するとともに、日本の「ヤクザ(暴力団)」を、薬物取引や人身売買に関与する「国境横断的犯罪組織」に指定し、国際緊急経済権限法に基づき金融制裁を科す大統領令に署名した。これにより、米国内にある日本の暴力団組織の資産は凍結される。また、アメリカの個人や団体が日本の暴力団と取引を行うことは禁止される。大統領令では個別の暴力団名などは挙げられていないが、米財務省は、「ヤクザ」の人数は2011年時点で約8万人としている。同省は、ヤクザが覚醒剤を中心とする薬物取引を主要な収入源としていると指摘。東アジア諸国の犯罪組織と連携して武器密輸や売春、人身売買などの犯罪行為を行っているほか、隠れ蓑となるダミー企業を使って建設・不動産・金融業などに進出して不法収益を上げる「知能犯罪」を展開し、米国内でも薬物密売や資金洗浄に関与しているとした。
※この「米国による金融制裁」の解説は、「ヤクザ」の解説の一部です。
「米国による金融制裁」を含む「ヤクザ」の記事については、「ヤクザ」の概要を参照ください。
- 米国による金融制裁のページへのリンク