第3楽章 Poco vivace
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「交響曲第6番 (シベリウス)」の記事における「第3楽章 Poco vivace」の解説
展開部を欠くソナタ形式。付点風のリズム(実際には八分音符+十六分休符+十六分音符)が支配的な楽章。性格上はほぼスケルツォ。下降して上昇する短い導入が楽章全体を支配している。すぐに第1主題が木管で提示されてから再び導入句が現れると、第2主題がフルートで提示され、オーボエが繰り返す。コデッタは弦と木管が交互に騎行のリズムで進行し、金管が荒々しくアクセントをつけて提示部が終わる。再現部は導入なしで第1主題が再現されるが、その後はほぼ型どおりの再現である。曲は徐々に高揚し、荒々しい結末に至る。
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第3楽章 Poco vivace
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「勝鬨と平和」の記事における「第3楽章 Poco vivace」の解説
ト短調、8分の3拍子、2つのトリオを持つスケルツォ。アウフタクトで始まり、上行しては下降する、ドイツ風の旋律で始まる。ゆったりと揺れ動く旋律を挟んで繰り返される。変ホ長調のトリオでは8部音符主体でゆったりと波のような旋律が弦から木管、クラリネットに受け渡される。再びスケルツォが現れ、続いて弦楽器が下降するト長調の第2トリオに入る。全合奏となり、それに続いて木管群が対話する。スケルツォがやや形を変えて現れ、コーダに入る。テンポを落として木管が憂鬱に鳴り響くが、すぐに力を盛り返し、一気に終わる。この楽章の第一主題のみは、他楽章での明るく、どこか予定調和的な書法とは些か異なった一種デモーニッシュな感覚も聴かれる。これは夏季の滞在先であったディアハ-ゲン(デンマーク国境に近い電気もない寒村)での、夜を徹しての男女の狂舞のありさまに霊感を得たのではないかという推測がされており、その論拠として、自伝『若き日の狂詩曲』(中公文庫版ではp.232)に暗示された体験が挙げられている。
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