第3楽章 Allegro giocoso,ma non troppo vivace - Poco più presto
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/21 17:16 UTC 版)
「ヴァイオリン協奏曲 (ブラームス)」の記事における「第3楽章 Allegro giocoso,ma non troppo vivace - Poco più presto」の解説
ニ長調、変則的なロンドソナタ形式。前楽章とは打って変わってジプシー風の力強い主題で、独奏、トゥッティと何度か繰り返される。第1主題(譜例3)はブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番に似た3度の重音奏法の熱狂的な主題で、この楽章の重要なモチーフである。第1副主題は独奏ヴァイオリンが8度音程の重音で奏でる上行音型。続くロンド主題の後の第2副主題は2拍子と3拍子を組み合わせリズムに変化を持たせた主題。この主題を操作して行くうちやがて第1副主題が再現される。再び冒頭主題が戻ると続いて対位法的なカデンツァとなる。これにオーケストラが順次加わって行き結尾へと移る。ポコ・ピウ・プレストのコーダはトルコ行進曲風のリズムをチェロが刻み、独奏ヴァイオリンが主題を変形した旋律を演奏するが、やがて管楽器が第1副主題を暗示する。最後は低弦がピッツィカートを奏する上で独奏ヴァイオリンが主要主題による和音を静かに奏で、八分休符をはさんで力強く終わる。 譜例3
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