第13巻:卒業、そしてイギリスへ
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「響 〜小説家になる方法〜」の記事における「第13巻:卒業、そしてイギリスへ」の解説
文化祭も終えて、イギリス留学のためにアイエルツの試験を受けた響は、イギリスの大学に行くための「公立カレッジ」への入学に必要な総合評価5.5以上を上回る「6.0」を得て、イギリス行きを確定させた。あとは卒業式を待つだけとなった響に、元・生徒会長の塚本真希が、卒業式で答辞を読んで欲しいと依頼する。卒業生みんなにとって響と同じ学校にいたことは自慢で誇りであり、響に答辞を読んでもらうことでみんなにとって最高の卒業式にしたいと熱く訴える塚本には好感を覚えるが、面倒だからとその後も断り続け、ついに卒業式当日には雲隠れする。そして、暇だからと文芸部の部室に籠る響を、1年生部員の安達悠音と小池望唯がこのまま見逃すのはヤバいと二人で響を抱えて無理やり式場へ連れて行く。響の登場に盛り上がる生徒たちを前に観念して壇上に上がり、いったんは話をしかけるが、こういう式典の話は好きじゃないと、代わりに塚本に向かって「私は明日からイギリスで暮らす。今は明日が楽しみで仕方ない。先のことしか考えられないの。」と答辞に代えて語る。最後に皆に向かって、心がこもってなくて悪いんだけどと前置きして「3年間ありがとう」と締めくくって卒業式を終える。 渡英した響は大学生のシャーロッテ・ブラント、ヴィヴィアン・クーパーとの同居を開始する。その夜、ヴィヴィアンのロックバンドのライブにシャーロッテに連れられて行った響は、バンドの演奏と歌はすごく良かったとは言うものの、歌詞はセンスがなく聞けたものじゃないと批判し、作詞者のヴィヴィアンを怒らせる。しかし、響がライブ演奏中に書いた歌詞を見せると、ヴィヴィアンを初めバンド仲間もシャーロッテも絶句する。そして、「アクイ」がファーストネームだと思っていたシャーロッテは、日本で最大の文学賞を15歳でダブル受賞して話題になっていた少女がいたことを思い出し、改めてファーストネームを尋ねると、響は「響」と答える。
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