空想法律読本とは? わかりやすく解説

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空想法律読本

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/30 20:42 UTC 版)

空想法律読本』(くうそうほうりつどくほん)とは、ライターの盛田栄一(もりた えいいち)が執筆したSF科学の法律的考察本。法律面の監修は弁護士の森田貴英と片岡朋行の2人が手がけている。

2巻までがメディアファクトリーから刊行され、1巻が後に文庫化されている。2012年にはメディアファクトリーから1巻と2巻の新装版が発売され、同時に新たに3巻が発売された。これは全国の高等学校高等専門学校の図書館へファクシミリで配信された『空想法律図書館通信』で寄せられた高校・高専生からの質問を元に再構成したものとなっている。

内容

漫画アニメ特撮などの空想科学作品から、オカルトやSFの要素がない現実的な世界の作品(『けいおん!』『金田一少年の事件簿』など)内で起こる事件(怪人や怪獣との戦い、宇宙人の出現など)を法律の面から検証するとどうなるかというテーマの本。作品内の出来事を科学的に考証していた『空想科学読本』の姉妹編である[1]

「宇宙人や怪人に人権は認められるか?」「『弾より速く』走るエイトマンはスピード違反か?」というように、空想世界で発生した事件に法律を適用し、時にちゃらけた、時に真剣な考証を展開している。

作品世界とのギャップで笑いをとったり、真面目な考証の末に意外な結論を導き出す点など、『空想科学読本』に通じる作風が多い。事件としては1作品の1話内で完結した事件から空想科学の世界でよく起きる事件まで幅広いジャンルが取り上げられている。

なお、本書では基本的に「出版された時点(2001年~2015年頃)の法律」を基に検証を行っており、作品の時代設定や発表時期などはあえて無視する形で書かれている。『マジンガーZ』や『仮面ライダー』は1970年代の物語であり、『宇宙戦艦ヤマト』は西暦2199年の未来を舞台としている。

扱った題材

第1巻

2001年4月14日初版発行[1]。文庫版は2004年3月発行。

第2巻

2003年7月23日初版発行。第1章、第15章は新装版では削除されている。

第3巻

2012年10月29日初版発行。

[12月24日住居侵入事件]編

2015年3月19日初版発行[2]

[天文学的違法金利事件]編

2015年3月19日初版発行。

脚注

  1. ^ a b ゴジラ365日 2016, p. 105, 「4月13日 / 4月14日」
  2. ^ ゴジラ365日 2016, p. 82, 「3月19日」

参考文献

関連項目



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