福井の野良打ちの主な特徴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/27 23:38 UTC 版)
「野良打ち」の記事における「福井の野良打ちの主な特徴」の解説
「長胴太鼓」一張さえあれば行なえる。 「長胴太鼓」を地面に平置きし片面だけを使って打つ。 「打ち込み」の奏法は、主に自由(アドリブ)である。 福井県嶺北地方に見られた「地打ち」には「三ツ打ち」を主として「一本打ち」「十四日」「十四日を早くした「早打ち」」「三ツ打ちをくずした「かわげた」」等の5種類があったが、現代では、若者達に難解視され打ちづらいとされる「かわげた」は、すっかり聴かなくなった。また、現代の野良打ちで 通称「早打ち」といわれているリズムは、かつての「十四日を早くした「早打ち」ではなく、これらを簡略的に打ち易くした「五分打ち」によるものであり、「十四日」などの地打ちも、正式な打ち方の出来る打ち手は 殆んど見られなくなった。 「地打ち」のスピードは、ゆっくりしたものから早いものまでと幅広い。 「打ち込み」は「地打ち」の種類に合わせる以外、奏法に何ら制約が無く、自由奔放に各自が自分の個性と感性(アドリブ)で打つ。 一見「打ち込み(地打ちに合わせて踊り曲がるように打ち込むので曲打ちとも言う・本打ち)」が花形に見えるが、実は「地打ち」が最も重要な立場にある。これは、「打ち込み」者の技量や演奏構成を常に感じ取りながら「打ち込み」者の演奏を引き立てなければならないからである。 下手な「地打ち」は好かれない傾向にあり、その「地打ち」にあえて打ち込もうとする者は少ない。よって、「地打ち」の交代が自然と行なわれる。
※この「福井の野良打ちの主な特徴」の解説は、「野良打ち」の解説の一部です。
「福井の野良打ちの主な特徴」を含む「野良打ち」の記事については、「野良打ち」の概要を参照ください。
- 福井の野良打ちの主な特徴のページへのリンク