礼拝と崇敬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/19 19:16 UTC 版)
聖心の祝日が認められた際に、カトリック教会の奉献、贖罪および礼拝が導入された。大勅書『アウクトレム・フィデイ』(en:Auctorem Fidei)の中で、教皇ピウス6世は聖心への崇敬を賞賛している。そしてレオ13世は回勅『アヌム・サクルム』(en:Annum Sacrum、1899年5月25日)および6月11日の命により、全ての人を聖心へ奉献した。レオ13世はこの行為を自らの任期中の「偉大な行為」であったと述べているが、これを彼に進言したのはポルトのあるキリスト者の女性であり、彼女はイエスよりこの考えを超自然的に受け取ったのだと述べた。1850年頃より、団体や会衆、国家が聖心に捧げられている。1873年には、エクアドルが大統領ガブリエル・ガルシア・モレノの請願により聖心に捧げられた最初の国家となった。 聖心の崇敬は主にいくつかの聖歌、聖心の挨拶、および聖心のリタニからなる。カトリック教会の礼拝ではよく行われるものであり、聖公会の礼拝でも行われることがある。 聖心の祝日はカトリック教会の典礼暦の典礼であり、ペンテコステの19日後に祝われる。ペンテコステは常に日曜日であるので、聖心の祝日は常に金曜日である。 聖心の推戴式もカトリック教会の儀式で、司祭、もしくは家長がその家の構成員を聖心に奉献する儀式である。祝福された聖心の図像(画像もしくは彫刻)がその家の「王座」に推戴され、家族が自らの聖心への奉献を常に思い出すための記念とされる。この推戴式はピウス12世の聖心崇敬は「神の国を個人、家族、そして国の心のなかに築くための基礎」であると述べた宣言に基づいている。 東方典礼カトリック教会でも聖心への崇敬が一部見られるが、教会内には異論もある。
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