知事職の継承(1776年–2001年)
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「ニュージャージー州副知事」の記事における「知事職の継承(1776年–2001年)」の解説
現代の副知事の職位を創設する以前、ニュージャージー州では州全域から投票で選出される、連邦組織の一員ではない職位は唯一、知事職で、当時、副知事を置かない州は全米でニュージャージー州を含む8州、知事以外に州全域から選ぶ公職(郡の検察官職を含む)がないのは同じく4州であった。さらに州憲法では州全域を選挙区とする州政府内閣レベルの公職を規定せず—行政府の「主要官庁の長官」を任命する権限は知事に集中する。これらの理由から、選挙で選ばれたアメリカの行政府の長として、ニュージャージー州知事は最強と見なされてきた。 州知事職が空席になった場合、州議会の上院であるニュージャージー州上院議長が州内における強力な役割を放棄することなく、州知事代行を務めると明記している。さらに、州上院議長が知事代行を務めたが解任されたり就任できなかったりした場合、州議会の下院に当たるニュージャージー州衆議院議長が州知事代行に就任するものとされた。この継承順序は1776年、最初の州憲法に規定され、その後、1844年憲法で復活すると1947年憲法に規定され、2006年改訂まで維持される。 州の歴史上、副知事設置の提案が何度か提起されては否決されてきた。1947年にラトガース大学(ニューブランズウィック所在)で開催された憲法制定会議では、州政府が憲法改訂に取り組んだ際にアルフレッド・E・ドリスコル知事が副知事職創設の提案を支持した。ドリスコル提案は否決される。1986年、トーマス・ケイン知事が副知事職創設を提案すると、ケインが1988年の選挙で大統領候補または上院議員候補者として当選が濃厚だと認識されたこと、さらに上院議長が民主党所属だったことから、提案そのものが「民主党後継者の可能性を排除する」政治行動と見なされる。ケイン提案は否決される。
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